先週は驚きの勝利がありましたね。
なんと、アルゼンチンが、オールブラックスに挑戦して30回目の試合で歴史的初勝利をもぎ取りました。
これは凄いことですよね。
しかも相手のオールブラックスは、レギュラー陣を外したチームではなく現状ではベストのチームですから、この快挙は誇りを持ってもいい勝利ですよね。
なにせその前の試合でオールブラックスはオーストラリアにも負けており、相手がどうあれ2連敗だけは阻止するくらいの気合が入っていたでしょうし、この結果はかなりダメージが大きいでしょうね。
とはいえ、アルゼンチンの選手は本当によく戦いましたよね。
途中から、どちらがオールブラックスかわからないほど、素晴らしいプレーをしていましたし、余裕がなかったのはオールブラックスの方でしたね。
ニコラ・サンチェスのキックが終始安定していましたし、いいキッカーがいるチームはかなりの強みですし、キャプテンであるパブロ・マテーラはまるでラクラン・ボッシャーの如く、いいところでジャッカルを決めていましたから、この2つが組み合わさるとかなりアドバンテージが出てきますね。
やっぱり今の主流はジャッカルできる選手は必須なのかもしれません。
しかし、今回の結果によって、ラグビーは試合数をこなしていればいいというものではないということがわかってきましたね。
2020年、アルゼンチンはろくに試合すらできておらず、選手たちがひたすら練習するしかなかったそうですけど、このような戦い方でも強くなれるということが証明されましたよね。
逆に、シーズンを戦ってきたオールブラックスの選手たちは、かえって疲れが出てしまい、いいパフォーマンスをすることができなかったような気もしますね。
まぁ、戦術もあるのでしょうけど、あのアオテアロアの頃のような刺激的なラグビーが鳴りを潜めてしまった感があります。
正直なところ、HC陣を刷新したほうがいいのではないでしょうかね?
スティーブ・ハンセンの流れを組んだ形でイアン・フォスターがオールブラックスを引き継いだわけですけど、その流れを組んだままのチーム状態であの敗戦だと、上向く要素がありませんよね。
フィジカルで負けているのにずーっとゲームプランが変わりませんでしたし、終始FW中心で、あの豪華なバックス陣を使いこなせていませんでしたからね。
あそこまでボーデン・バレットが存在感を示せないなんて、これまで観たことありませんでしたよね。
とはいえ、現状ボーデン・バレットはどのポジションが最適なのかわからなくなってきましたね。
一度12番を経験したほうがいいのかもしれませんよね。
10番としてはカーターのように組み立てられませんし、15番としてはベン・スミスのように間を縫うようなランができませんし、スペースがなければいい仕事ができませんからね。
しかし、重症状態のオールブラックス、翌週のアルゼンチン戦でも負けてしまう可能性が大ですよね・・・。
追記:
最終戦を前にオールブラックスから、オファ・トゥンガファシ、キリフィ、ウマガジェンセンがニュージーランドに帰国したのだそうです。
トゥンガファシはともかく、この状態のチーム状況でキリフィ、ウマガを返すのはちょっといただけませんよね。
試合に出場してダメダメで返されるならともかく、チームが大変な時期だからこそ、一緒に経験させておいたほうが後に役立つと思うんですけどね。
やっぱりフォスターではダメかな・・・。