アオテアロア第2節、初登場のクルセイダーズ、強かったですね。
スコア的には最後の10分まで、どちらが勝つのかわからない状況でしたけど、個人的には、試合開始早々1分でトライを取った時に、クルセイダーズの勝利を確信しました。
スコアは残り15分というところで25-25と同点でしたけど、内容的にはクルセイダーズは3トライ、ハリケーンズは1トライと力差は出ていましたし、クルセイダーズは反則が多すぎて、ペナルティキックで得点を献上していたという感じでしたよね。
しかし、思うんですけど、ニュージーランドのチームはシンビンで1人欠けたくらいではビクともしませんね。
この試合でもクルセイダーズが1人シンビンになったにも関わらず、劣勢となった感じはしませんでしたし、第1節のハイランダーズなんて、2人もシンビン出したにも関わらず、勝ち切っていますからね。
プレイスタイル的に、ニュージーのチームは1人欠けたくらいのほうがスペースができて、動きやすかったりするんですかね?
まぁ、しかし、クルセイダーズはみんながみんな働くので、誰がいいなんて言い切れないところがあるのですが、個人的にはウィル・ジョーダンの軽いプレーがなくなり、無駄走りできるようになったのが良かったと思います。
昨年までは献身さに欠け、クルセイダーズのメンバーらしからぬ雑なプレーが多かったのですが、この試合、自慢のスピードが活きていましたし、ハイボール処理をいとも簡単に処理していましたよね。
走り込みながらスピードを落とすことなく、そのままハイボールをキャッチして、攻撃に移るシーンが2度ほどあったと思うのですけど、あれ、どうやってるんですかね?
まるでボールが吸い付くかのようにキャッチしてるんですけど、向かってくるボールをスピードを殺さず取るなんて、普通できないですよ。
ですので、このままウィル・ジョーダンが安定してくると、これさらに厄介なチームになってきますよね。
ブリッジ、リース、ハビリに加えて、ジョーダンまで目処がたってくるとなると、誰をメンバーに入れるのかHCの悩みはつきませんよね。
とはいえ、クルセイダーズの強さって、ハーフ団やバックスは当然のことながら、実は1番ジョー・ムーディーなのではないかと思っているんですよね。
もちろんクルセイダーズのFWはみんなハンドリングがいいので、レベルが高いのですが、試合中あんなに目立てる1番って、なかなかいませんよね。
マコ・ヴニポラやビーストなどいい1番は他にもたくさんいるんですけど、アタックラインに参加して、普通にパスを回しているようなプロップってなかなか見当たりませんし、状況によって、縦に突っ込んだりしていたりしますし、流石はオールブラックスの1番って感じですよね。
さて、クルセイダーズのことばかりとなってしまいましたけど、ハリケーンズの光明についてもひとつ。
アロテアロア開幕後、波に乗れず心配だったセンター陣に少し元気が出てきたようで、特に後半からラウマペが勢いを取り戻しつつあるようなプレーが出てきて安心しましたよね。
チームのゲームプランによるものなのか、あの直線的なアタックがなりを潜めており心配だったのですが、やっぱりラウマペは技巧的にパスを回すよりも、ガツガツぶつかっていってこそのプレイヤーですよね。
心配なのはTJペレナラで、アオテアロアではあのような使い方で前節を乗り切るつもりなのでしょうかね?
全部で8試合だけとはいえ、対戦する相手が全てニュージーのチームですし、ただでさえ負担の大きいSHからSOでは、シーズン持たないような気がするんですよね。
しかもペレナラは、とにかくボールの側にいますし、あの運動量は素晴らしいとは思うのですが、タックルするわ、ジャッカルするわ、で、一体どのポジションやってるのかわからないですからね。かなりの負担だと思います。
フレッチャー・スミスに少し出番を与えて欲しいものです。