ワールドラグビーの会長選挙では、現会長であるビル・ボーモントが再選を果たしましたね。個人的には若いアグスティン・ピチョット副会長に期待していたのですけどね。
投票結果は、ボーモント会長が51票中28票を獲得し、改革派であるピチョット副会長が23票だったのですが、この投票にはちょっと偏りがあって、いわゆるティア1と呼ばれているイングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド、フランス、イタリア、南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチンは3票持っていて、日本は各地域協会(アジア、オセアニア、アフリカ、ヨーロッパ、北中米、南米)と同じ2票を持っており、ルーマニア、ジョージア、ウルグアイ、アメリカ、カナダ、サモア、フィジーが1票ずつということのようで、かなりの不公平感がありますから、ボーモント会長も「ティア1、ティア2という呼称をなくしたい」と宣言しており、従来の格付けを廃止する意向のようですから、この偏った投票からまずは手を付けて欲しいですよね。
まぁ、そんな中、日本がティア1昇格なんてニュースもあり、ボーモント会長、早速言っていることと行っていることが異なっているじゃん!!なんて思ったりもするんですけどね。
ちなみに、本当に日本がティア1入りしたとすると、ティア1国としては11番目となるのだそうで、嬉しい反面、ちょっと早すぎるんじゃないかっていう気もするんですけどね。
ラグビーワールドカップを見ると、2015年、2019年ではティア1国との成績は、3勝2敗(南アフリカ1勝1敗、スコットランド1勝1敗、アイルランド1勝 )となっていますけど、ほぼ年中合宿を行って、さらにはホーム開催という地の利があってこその勝利という部分も少なからずあったわけで、通年を通して同じレベルを維持できるかというとちょっと疑問も残りますよね。
とはいえ、イタリアと同じくらいは戦えるのかなくらいには感じますけど、まだまだ先取層の薄さは否めませんし、今後の強化方針が気になるところですね。
そう考えるとスーパーラグビーの撤退はかなりマイナスのような気がしますし、新リーグ構想もいまいち見えてきませんし、さらにはこのコロナウイルスですから、3年後のフランス大会はちょっと心配ですよね。