やはりアルゼンチンの強さは本物。

やはりアルゼンチンの強さは本物。

トライネーションズ最終戦、オーストラリアVSアルゼンチンの試合は、結局2戦連続の引き分けに終わりましたね。

最初が15-15、そして今回が16-16と、オーストラリアのホームでこのような試合をすることができるのですから、今後の4カ国対抗戦では格下扱いもなくなるでしょうね。

なにせ、オールブラックス戦から大きくメンバー変更したにも関わらず、あの試合ができるのですから、先発、控えともに実力差が拮抗しており、誰が出ても遜色ないチームとなりましたね。

唯一ニコラス・サンチェスだけは代えが効かないと思っていましたけど、プレー時間が短かったとはいえ、ミオッティも充分戦えるいい選手ですよね。

ひょっとすると代えが効かないのは、モントージャとデルグイなのかもしれませんね。

しかし、アルゼンチンはチームとして大人になりましたよね。

これまでなら、すぐ頭に血が登り、イライラして反則連発で自滅となるのですが、ここ数試合は大人びてきて風格すら出てきましたよね。

フィジカルも強いですし、意外にアンストラクチャーも得意そうですから、まるで南アフリカとニュージーランドを足して2で割ったようなチームになりましたよね。

いやこんなチームがラグビーワールドカップフランス大会のバンド3なのですから、自ずとアルゼンチンの入った組みが死の組となりますよね。

できれば日本代表と同じ組みにはなって欲しくはないなぁ。

さて、試合のほうはというと、やはりオーストラリアは怪我から復帰のオコナーではなく、ホッジを10番で使っておくべきでしたね。

はっきりいって、オコナーといえども試合勘の戻っていない状態では、流石に今のアルゼンチンでは通用しません。

いまやどの国であっても、アルゼンチンは怪我からの復帰直後の選手や若手起用などやっていい相手でありません。現時点でのベストメンバーでなければ、勝つことが難しい相手になっています。

マテーラの過去の人種差別発言により水をさされた形となってしまいましたけど、トライネーションズでのアルゼンチンの戦い方を見て、好きになった人ってかなり多いのではないでしょうか。

はっきりいって、ラグビーが面白いですよね。

サッカーの国だからか、選手はキックが上手ですし、フィフティ・フィフティのボールには大抵、足が出ていますよね。サンチェスなんか、ライン側でスライディングしていましたし・・・。

また球際の強さ、ボールへの執着心はどこの国にも負けないくらいの情熱がありますよね。

さて、この試合、ちょっとTMOが厳しすぎたような気もしますね。

選手の安全を守るのは当然ですし、とても大切なことだというのはわかるのですが、クレメルのイエローはちょっと厳しいのではないでしょうかね。

レフリーやアシスタントがTMOにかけるのであればいいのですが、TMOからのコールなんてやり始めたらキリがなくなりますし、結果論ですけど、オコナーが直撃を避けるようにしていたので、流してもいいのではないかというような気がしました。

もちろん、流すことによって、その後さらに悪質なファールに繋がるかもしれませんが、サラカイヤロトのように明らかに分かるようなファールプレイ以外はもっとレフリー、アシスタントに任せた方がいいのではないでしょうか。

さて、そんなサラカイヤロトなのですが、使うのが難しいプレイヤーになってしまいましたね。

とにかくイエローを貰いすぎるので、いい選手とはいえ大事な試合では起用するのが難しく、メンタル面での成長に期待したいところですね。