週末のセミファイナルは、ともにすごい試合でしたね。
結果は、イングランドvsニュージーランドは、19-7でイングランドが勝ち、ウェールズvs南アフリカは16-19で南アフリカが勝ったのですが、まさかオールブラックスがあそこまで何もできず完敗するなんて、誰が予想できたでしょう・・・。
正直なところ、残り20分ぐらいからはイングランドのスタミナが切れ、オールブラックスタイムがやってくるだろうと高を括っていたのですが、イングランド、落ちませんでしたね・・・。
試合全体を通して見ると、まるで準々決勝の「南アフリカと日本」の試合を再現したかのような試合でもありましたよね。
少なくとも後半にはオールブラックスも対応してくるのかと思っていたら、全く打つ手がなく、やはりこのレベルともなるといかに敵陣でプレイをし、反則をしないように戦えるのかが重要となってきますよね。
しかし、エディ恐るべしです。
どうしてもオーエン・ファレルばかりがクローズアップされがちですけど、ジョージ・フォードのあのキックの上手さがなければ、ここまで圧勝はできなかったのではないでしょうかね。
ペナルティキックやコンバージョンキックもさることながら、プレイ中に蹴るキックがことごとく素晴らしかったですよね。
もちろんイトジェ、アンダーヒル、トムカーリーの若い選手たちも良かったのですけど、個人的にはフォードを最優秀賞を与えたかったですね。
互角の戦い
ウェールズと南アフリカの試合、戦前は南アフリカの圧勝かとも思われたのですが、やはりウェールズ、流石に強いですね。
リーアム・ウイリアムズの代わりに入ったリー・ハーフペニーも流石のプレイぶりでしたし、怪我人続出の中、代わりに出場する選手たちもレベルが高く、ここがまだまだ日本に足りないところなのでしょうね。
しかし、この2チーム、前のイングランドVSオールブラックスとの試合とは異なり、ザ・ラグビーというような試合ぶりで熱くなりましたよね。
172センチのデクラークと198センチのジェーク・ボールの掴み合いなんて、フィジカルバトルを象徴するかのような感じでしたしね。
さて、これで決勝と3位決定戦は、見事に北半球と南半球の対決となるのですが、これはこれでうまく整ってくれましたよね。
北半球同士、南半球同士の試合だと、シックスネーションズ、ラグビーチャンピオンシップで見たことある対決となり、いまいち話題性に欠けてしまうところでしたけど、うまくバラけてくれたおかげで、北半球ラグビーVS南半球ラグビーという図式が成り立ち、また違った目線でワールドカップを楽しむことができますよね。
しかし、決勝でイングランドが南アフリカを蹴散らせば、1大会で南半球の有力4カ国全てに勝つということになるわけですから、これはこれでかなり凄いことですよね。
なので、南半球の意地として南アフリカも気合が入るでしょうね。
実に楽しみです。