ニュージーランドのスーパーラグビー・アオテアロアの全日程が終了しましたね。
残念ながら最終試合となるはずだったブルーズVSクルセイダーズの試合だけが中止、前日のハイランダーズVSハリケーンズの試合は無観客となってしまいましたけど、このレベルのラグビーを見てしまうと、他のリーグが物足りなくなってしまいますね。
プレミアシップ再開後、初の試合となったハリクインズVSセールシャークスの試合も観たのですが、スピーディな展開がないうえ、フィジカルバトルのような様相でしたから、ちょっと物足りなさを感じました。
インプレーがかなり短かったような気がします。
そして、これをみて思ったのが、今季ヨーロッパから帰ってきたミルナースカッダーやジュリアン・サベアがアオテアロアに出場できなかった理由がなんとなく分かった気がしました。
年齢的なこともあるのでしょうけど、恐らくアオテアロアに出場するには、フィットネスとスピードが圧倒的に足りなかったのではないでしょうかね。
どうしてもヨーロッパのラグビーはFWのフィジカルバトルになることが多く、バックスがボールを展開する機会が少ないですし、試合の中でもスプリントする機会が少ないので、ニュージーランドで必要なスプリントのスタミナとスピードがなくなってしまったのではないでしょうか。
イングランドやフランスにいった選手はみんな体が大きくなりますからね。
試合時間の前倒し
ハイランダーズvsハリケーンズ戦は、ハイランダーズの本拠地ダニーデンで行われるのですが、ダニーデンもコロナの影響によって100人以下の観客の入場が許可されるレベル2となったため無観客で開催されたのですが、これだけでなく、ハリケーンズが当日中にウェリントンに帰れるようにキックオフ時間も4時間前倒しとなり、JSPORTでも午前11:55からの放送に切り替わっていましたね。
試合のほうは、TJペレナラの不在がハリケーンズにどう響くのかと思っていたのですが、思った以上にしっくりきていましたし、代わりに先発SHに入ったブースもやっぱりいい選手ですね。
サンウルブズで苦労していた分、ハリケーンズでは負担が少なくやりやすかったんじゃないでしょうかね。
とはいえ、ハリケーンズはビンス・アソがタッチライン沿いでラインを2度も踏んでしまうという信じられないミスがあったり、厳し目のスローフォワードを取られてトライキャンセルになったり、不運なオブストラクションなどで3つのトライを損した形でしたよね。
結果は38-21でハイランダーズがハリケーンズを破り、アオテアロア3勝目を上げたのですが、ハイランダーズは10番イオアネ、15番ミッチ・ハントがしっかりと固定できるとさらに強くなりそうな予感がしますね。
まぁ、今日の試合は最終試合ということもありますけど、共同キャプテンであるアッシュ・ディクソンが100キャップ目、アーロン・スミスがチーム歴代2位となる150キャップ目ということもあり、ハイランダーズの選手たちも気合が入っていましたよね。
とはいえ、これでアオテアロアが終わってしまうのは、かなり寂しいですね。