開幕戦、28―27って。

開幕戦、28―27って。

待ちに待ったアオテアロア第1節、ハイランダーズvsチーフス。

3ヶ月ぶりのラグビーがこんなに面白くていいのだろうか!!!

正直なところ、選手たちの準備が1ヶ月足らずしかなかったうえ、個人トレーニングを行なっていたとしても、実戦から遠ざかっているのでフィジカルは持たないだろうと思っていたのですが、あんな面白い試合ができるなんて、やっぱり王国の選手たちは異常ですね。

観客も2万人の大歓声でしたし、あのマスクなしの密な感じ、忘れていた感覚ですよね。

今、日本ではマスク姿が当たり前となってしまっていたので、あのように大観衆で騒げることが羨ましくなってしまいました。

なんだかんだ人恋しいのでしょうし、自粛警察などといって息苦しい世界ではなく、人々が笑顔で何かに夢中になれる世界を早く取り戻したいですね。

アーロン・スミスは別格。

しかし、観客を入れた世界初のスポーツ開催で、あんなドラマのようなことって起こるんですね。

コロナの影響により世界が暗い中、あんなにも美しい試合って考えられないですよね。

1点差の決着、終盤ドロップゴールで逆転されたと思ったら、すぐさまドロップゴールで再逆転なんて、これだけでも充分面白いのに、そのドロップゴールを決めたのが、10番ジョシュ・イオアネの故障により急遽スコッド入りとなった、相手チーム・チーフスのHCであるウォーレン・ガットランドの息子、ブリン・ガットランドなのですから。

序列で言えば、ジョシュ・イオアネ、ミッチ・ハントに次ぐ3番手のフライハーフですので、今季なかなか出場は厳しいのかなとも思っていましたけど、これ次節でもスコッド入りありえますよね。

しかし、ハイランダーズはよく勝ちましたよね。

チームスタッツを見る限り、アタックもディフェンスもほぼチーフスのほうが上回っていますし、シンビン2人も出しているにも関わらず、勝ち切るんですから。

まぁ、これは新しいタックルの解釈とラインアウトの出来、そして会場の声援のおかげが大きいこともあるのですが、やっぱりアーロンスミスの力もかなり大きいのではないでしょうかね?

あのパスの美しさもさることながら、ディフェンスがかなりいいですよね。
デクラークやペレナラのような派手さはないのですが、アタックからディフェンスヘノ切り替えがものすごく速いですし、いいところにいますよね。

なんか危険になる前に対処している感じで、デクラークのスピードやペレナラのフィジカルがないぶん、察知能力で処理しているという感じです。

流石は、オールブラックスのハーフという貫禄がありましたよね。

しかし、この試合、両スクラムハーフはフル出場でしたね。
流れ的に変えづらいところもあったのでしょうけど、ハイランダーズはともかく、まさかタフリオランギでさえ出場できないなんて、レベル高すぎですよね、この2人。

チーフスに関して言えば、やっぱり自慢のバックスが機能するためには、もう少し時間は必要かもしれませんよね。

後半のレイナート・ブラウンのトライのような流れるパス回しが頻繁に出てくるようになるまでは、もう少し時間がかかりそうです。

さてさて、本日は、いやいよブルーズのボーデン・バレットの登場です。

昨日のレベルの高い試合のことを考えると、ブルーズVSハリケーンズも楽しみでしかありませんね。