ニュージーランドVSナミビア

ラグビーワールドカップに出場20カ国のうち、現時点での世界ランキング最下位23位のナミビアとランキング1位の試合となったニュージーランドとナミビア戦ですけど、ニュージーランドがメンバーを落としているとはいえ、面白い試合でしたね。

結果を見れば、71−9、11トライというスコア差となっていましたけど、その点差ほどの大味な試合にはなっていませんでしたね。

ナミビアは敗けたとはいえ、イタリアから22点もとったチームですから、攻撃力はなかなかあるとは思いますし、いいラグビーをしますよね。

運動量のあるフッカー、ハンドリングが上手で前に出れるロック、運動量のある3列、スピードのあるハーフ団、バックス陣もスピード、パワーがありますし、数年後には強くなるような予感さえします。

なにせ反則は少ないですし、日本のようにボールを回すラグビーは観ていて楽しいですよね。

FWゴリゴリの北半球的なラグビーも悪くはありませんが、やっぱりボールを動かしつつ相手を崩していくような南半球的なラグビーのほうが、攻守の入れ替えが激しく興奮しますよね。

ナミビアはこれでほとんどがアマチュアらしく仕事の合間にラグビーを行なっているようで、この状態でフィジカルでもある程度戦えるのですから、プロ選手が出始めてきたら、強くなっていきそうですよね。

次節、カナダとの最終戦を行うわけですが、現在カナダが世界ランキング22位と一つ上のチームとなるので、この最終節も面白い試合となりそうです。
(これ、ナミビアが勝つんじゃないかなぁ)

All Blacks

まぁ、しかしオールブラックスの強いこと、強いこと。

最初の20分ではいまいちピリッとしませんでしたけど、流石にあれだけのメンバーを変えていては無理もなく、徐々にフィットしていくあたり、恐ろしいですよね。

とはいえ、アーロン・スミスはやりにくそうでしたね。
オールブラックスでは、たいてい華麗なパスワークを繰り出してコントロールするところなのですが、自分で動くことが少し多かったような気がします。

まぁ、しかしこのチームの異常なところは、瞬間瞬間でそれぞれが反応するところで、これがあるからオールブラックスの試合は、相手がどんなに格下であっても面白いですよね、まさにエンターテイメントです。

また、オールブラックスは、モウンガ、ボーデン・バレットのダブルスタンドオフという戦術を使っており、似たようなところではイングランドのジョージ・フォード、オーウェンという司令塔2人っぽいようなチームもあるのですが、まさか終盤、ブラッド・ウェバー、TJペレナラというダブルスクラムハーフで試合をするとは!!

もちろん、TJはスタンドオフとして入っているのですが、動きはもうスクラムハーフのそれですし、パス回しも常にラックから出すような鋭いパスを放っていましたよね。

TJがトライを奪ったところなんて、多分自分がスタンドオフで入ったってことを忘れているようなシーンがありましたよね。

ブリッジが倒されラックになりそうなところに向かったTJの動きは、それはもうスクラムハーフの動きでしたし、あれ、ブラッド・ウェバーが近寄ってきてはじめて「俺、スクラムハーフじゃねーや」って思ったんじゃないんでしょうかね?

また、その後のブラッドウェーバーからの見事なノールックパスを受け取り、TJがライン側を走りきりトライなんて、もう笑うしかないですよね。

普段、スクラムハーフをしているときは自分のことをFWの一人でもあるかのようなディフェンスをしますし、今回は、ウイングまでやるんかい!!って感じで、TJにおいては、もうポジション「ペレナラ」ですよね。

あんな選手が控えなのですから、オールブラックス恐るべしです。
ユーティリティ性のレベルが違います。

とは言え、心配事もあり、この大会において毎回選手選考のようなチーム編成で臨んでいるバケモノのようなオールブラックスですけど、チームの熟成においては他のティア1との差が大きいような気がします。

他は数名変える程度(南アもちょっとおかしいですけど)なのに、いまだにオールブラックスのベストメンバーが固定できていないように思えます。

まぁ、あれだけのレベルの選手がいるわけですから、それら選手たちの相性を見極めるのが難しいのかもしれませんね。